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(6)冷めてしまった大学院。話し方教室で志が決まる。


 「成長」とは、その人の「認識」「感情」「思考」「態度(姿勢)」「言動」「知見」の変化です。そのような観点で、以下のストーリーをお読みください。

ストーリー


 T大学の大学院に4月に入学したものの、12月にはイメージと現実のギャップに違和感を持ち、大学院自体に冷めてしまっていました。研究室のメンバーとの人間関係もうまくいっていないと感じていたため、話し方や人間関係の本をいろいろと読んでいました。

 

 「電話してみよう。」

 

 私は、ある書籍を読み、「話し方教室」の講座パンフレットを電話で請求していました。

 

 「2日間で18,000円か。」

 「安くもないが、高くもない。」

 「参加してみよう。」

 

 その話し方教室は本郷三丁目が最寄り駅でした。約20人が参加していましたが、学生は私ひとりでした。進め方としてはシンプルです。話し方の講義と受講者の3分間スピーチを繰り返すものでした。

 

 「おもしろい。」

 「先生の話が頭に入ってくる。」

 「まだうまく話せないけど、そうやって話すのか!」

 「他の受講者のスピーチ、生の話だ。これが社会人か!」

 

 私は1日目が終わった帰り道で、本郷三丁目の地下鉄のベンチにぐったりとへたり込んでしまいました。なぜかというと、非常に感動したからです。

 

 「話し方教室とはこういうところなのか。」

 「小学校からいままで、こんなに聞き入ったのは初めだ。」

 「こんな大切なことを、学校でやらなかったのはなぜなんだろう。」

 「もっと、この話し方を勉強したい!」

 

 そして、私はその話し方教室の体験から、魂を揺さぶられ、研修講師になることを決めたのです。その際、ベテラン講師の方に質問しました。

 

 「どうすれば、研修講師になれるのですか?」

 「まずいろんな経験を積みなさい。」

  

 そして、その間紆余曲折、いろいろありましたが、今(2020年1月)時点で研修講師歴20年になっています。

成長考察フレーム


 上記のストーリーの主なポイントをまとめると、次のようになります

●状況

 ・大学院自体に冷めていた。(感情)

 ・人間関係にも悩んでいた。(感情)

 ・いろんな書籍を読んでいた。(言動)

●出来事

 ・話し方教室に参加した。(言動)★

 ・いままでにない感動を覚える。(感情)

●結果

 ・研修講師になりたいと思う。(感情)★

★:自分が特に重要だと思った「成長要素」

成長コメント


 「成長」とは、その人の「認識」「感情」「思考」「態度(姿勢)」「言動」「知見」の好ましい変化です。そのような観点で、成長コメントを書いてみました。

 いろんな変化はありますが、特に、社会人向けの「話し方教室」へ参加したという「行動」が大きいと考えています。話し方教室に参加することによって、その後大きな感動(感情)を得ることができました。それらの「行動」と「感情」こそが、成長なのです。そして、その感動が今の仕事につながっています。