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(5)チャンスだと思った他大学の大学院受験


 「成長」とは、その人の「認識」「感情」「思考」「態度(姿勢)」「言動」「知見」の好ましい変化です。そのような観点で、以下のストーリーをお読みください。

ストーリー


 大学では4年生になると、約10ある研究室のどこかに配属されます。私は4年生なる2月にK研究室に配属予定になりました。その研究室にご挨拶に行った際、3月に卒業する先輩から、ある大学院の試験に出ると言われている専門書を見せてもらいました。

 

 「これ、T大学の大学院試験に出る専門書。ここから出ると言われているよ。」

 

 その先輩は、すでにT大学の大学院に合格し、進学が決まっていました。

 

 「これが専門書ですか。」

 「難しくないですね。」

 

 大学3年生のときは、まじめに勉強していたので、その専門書は、正直なところ難しいと感じませんでした。

 

 「そうか。ということは自分にもチャンスがあるのか。」

 「大学受験のときのように、過剰な競争もなさそうだ。」

 「まじめにやれば、チャンスがあるかも。」

 

 その時点では2月。受験は8月です。つまり、勉強期間は6カ月間。

 

 「チャレンジしてみよう。」

 

 そう決意して、大学院受験に向けて勉強をし始めました。もう1つ、毎晩寝る前に読もうと決めた書籍があります。

 

 『ジグ・ジグラーの積極思考の力』(騎虎書房)(1991年12月初版)

 

 いわゆる自己啓発書です。どうしても合格したかったので、成功できそうで、読みやすい本を本屋さんで読み比べて購入したのです。そして、その「ジグ・ジグラーの本」に書かれてあるとおりのことを、できるだけイメージしたり、実践したりしました。

 

 その結果、T大学の大学院に合格したのです。その合格した大きな要因は、勉強したことよりも、その自己啓発書を信じて読んだからだと今でも思っています。

 

 ちなみに、その大学院での試験の点数は、推測ですが、次のとおりです。

 

 1時間目)数学:0点/100点

 2時間目)英語:10点/100点

 3時間目)化学:30点/100点

 4時間目)専門:大問4問中1問を完璧に解く

  *各科目の配点比率は不明です。たぶん、専門の配点比率が高かったと思われます。

 

 3時間目が終わったときは心がくじけそうでしたが、最後まであきらめませんでした。なぜならその自己啓発書に「よいイメージを持て」というようなことが書いてあったからです。最後の4時間目の専門で挽回するイメージをできるだけしました。その結果、完璧に解いた1問は、あの先輩から紹介された専門書から出たのです。

成長考察フレーム


 上記のストーリーの主なポイントをまとめると、次のようになります。

●状況

 ・T大学の大学院の試験に出ると言われる専門書を紹介される。(認識)

 ・難しいとは感じなかった。(認識・思考)★

●出来事

 ・チャンスがあると思い、T大学・大学院の受験を決意する。(思考・感情)

 ・6カ月間受験勉強する。(行動)★

 ・ある自己啓発書を信じて毎晩読む。(行動)★

 ・試験では最後の最後まであきらめなかった。(感情)

●結果

 ・専門科目の大問1問を完璧に解く(行動)

 ・T大学の大学院に合格する。

★:自分が特に重要だと思った「成長要素」

成長コメント


 「成長」とは、その人の「認識」「感情」「思考」「態度(姿勢)」「言動」「知見」の好ましい変化です。そのような観点で、成長コメントを書いてみました。

 紹介された専門書が難しいと思わなかったこと(認識)から、「成長」に関するいろんな変化を生み出しています。チャンスと決意(思考・感情)。そして、受験勉強と自己啓発書の熟読(行動)。これらの変化こそが「成長」なのです。