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(4)大学生活前半。雪かき中に浪人時代を思出す。


 「成長」とは、その人の「認識」「感情」「思考」「態度(姿勢)」「言動」「知見」の変化です。そのような観点で、以下のストーリーをお読みください。

ストーリー


 大学2年生の冬、2月ごろでした。私は自宅で大学の試験勉強をしていました。このときは、勉強に身が入らず、勉強への意識が非常に低くなっていました。

 

 「まあ、このくらいでいいかな。」

 「赤点を取らなければいいや。」

 

 外は大雪が降っていました。父から頼まれて雪かきをすることになりました。特に、家の前は雪を残していると、日中は日陰になり固まりやすいので、スコップで雪を残さないようにします。

 

 「ずいぶんと積もったなあ。」

 

 30センチは積もったでしょうか。その雪をスコップで一か所に集めます。もくもくと雪かきを続けていく中で、私は今の大学生活でのあり方を自問自答していました。

 

 「受験生のときの方が真剣に勉強していたなあ。」

 「大学生になって、こんな心構えで勉強して意味あるのかな。」

 「浪人生のときよりも、大学生になって自分は悪くなっている。」

 

 すでに雪かきを40分ぐらいやっていたため、息が上がっていました。そして、心の声が自分を責めてきました。

 

 「2年間も浪人したのに、何してんだよ。」

 「あのときの自分に、申し訳ないと思わないのか!」

 「そんな心構えでの大学生活なんて、意味ない。やめちまえ!」

 

 あの浪人時代を思い出し、涙が出てきました。特に2浪目は、精神的に本当にきつかったので、その感覚がよみがえってきて、涙があふれてきました。近くにいた父が怪訝そうな顔で聞いてきました。

 

 「なんで、泣いてるのか?」

 「なんでもない。汗が目に入った。」

 

 涙が止まり、雪かきを終えると、落ち着いた気持ちになりました。すでに今後の決意をしていました。

 

 「まわりは関係ない。」

 「やるなら、ちゃんとやろう。」

 

 当時、大学はレジャーランドなどと揶揄されていました。実際当時の大学生の一部は、勉強をせず、バイトやレジャーに重きを置いていました。そんな風潮で、私は大学生活の再起を決意したのです。

成長考察フレーム


 上記のストーリーの主なポイントをまとめると、次のようになります。

●状況

 ・大学2年生の終わり。試験勉強を途中で妥協して、雪かきをする。(行動)

●出来事

 ・雪かき中、今の自分のあり方について自問自答する。(思考)

 ・浪人中と今の大学生活を比較して、情けなくなり、涙する。(感情)★

●結果

 ・やるならやる。つまり本気で勉強すると決意する。(思考・感情)★

★:自分が特に重要だと思った「成長要素」

成長コメント


 「成長」とは、その人の「認識」「感情」「思考」「態度(姿勢)」「言動」「知見」の好ましい変化です。そのような観点で、成長コメントを書いてみました。

 雪かきによって、自分への問いかけをし、「思考」が促され「感情」が変化しています。この自問自答による「思考」「感情」の変化も「成長」の1つです。