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(3)弱気になっていた自分。友達に言われた言葉。


 「成長」とは、その人の「認識」「感情」「思考」「態度(姿勢)」「言動」「知見」の好ましい変化です。そのような観点で、以下のストーリーをお読みください。

ストーリー


 今ではセンター試験。当時は共通一次試験。その試験後、自己採点をした結果、思ったより点数がとれていませんでした。

 

 「仕方がない。志望校を下げよう。」

 

 今も同じだと思いますが、国立大学では一次試験後に2つの大学に願書が出せます。第一志望A大学を目標にがんばってきてましたが、一次試験の点数が思わしくなかったので、自分は志望校を下げる決断をしたのです。

 

 「B大学とC大学にしよう。」

 

 2つの大学の願書を準備し、あとはポストに入れるだけでした。その後、人に相談したりすることなどあまりなかったのに、その時は、なぜか高校および予備校で同じだった友達Fに電話をしていたのです。

 

 自分:「B大学とC大学にした。」

 友達F:「なんでその2つの大学にしたんだい?」

 自分:「もうこれ以上浪人はできない。どこでもいいから入りたい…。」

 友達F:「・・・。」

 

 自分としては、この友達Fが自分の心情を理解してくれて、同意してくれるだろうと期待していました。しかし、その友達Fは大きめの声でこう言いました。

 

 「おい!佐野、弱気になってるんじゃねー!!」

 「そんな弱気じゃあ、B大学とC大学も受からねーぞ!!」

 「佐野、強気でいけよー!」

 

 その言葉に目が覚めたような感じがしました。自分が心の状態を指摘されることによって、自分が弱気であることに改めて気づいたのです。

 

 「そうか、おれは弱気になっていたんだ。」

 

 その後、早々に気持ちを入れ替え、最終的には「A大学、B大学」の2つに願書を出し、受験します。そして、2大学ともに合格し、A大学に行くことなるのです。

成長考察フレーム


 上記のストーリーの主なポイントをまとめると、次のようになります。

●状況

 ・共通一次の点数が思ったよりとれなかった。(認識)

 ・がっくり。(感情)

 ・志望校を下げて願書を提出しよう。(思考)

●出来事

 ・友達に電話をする。(言動)

 ・その友達から弱気を指摘される(認識)

 ・自分が弱気なっていることを知る(感情)★

●結果

 ・強い気持ちを持とうとする(感情)★

 ・志望校を変更する(行動)

  *A大学・B大学に合格する。A大学に入学する。(言動)

★:自分が特に重要だと思った「成長要素」

成長コメント


 「成長」とは、その人の「認識」「感情」「思考」「態度(姿勢)」「言動」「知見」の好ましい変化です。そのような観点で、成長コメントを書いてみました。

 この友達Fの指摘によって、自分が弱気になっていたことを知りました(感情)。現状の感情を知ったというのは1つの成長です。この感情を素直に認めることによって、その後の「感情(強気)」や「行動(判断)」が変化しています。この感情や行動の変化が、成長なのです。