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(2)甘くなかった大学受験。現状を認識した2浪目。


  「成長」とは、その人の「認識」「感情」「思考」「態度(姿勢)」「言動」「知見」の好ましい変化です。そのような観点で、以下のストーリーをお読みください。

ストーリー


 両親には高校2年生の後半に国立大学へ行くと言ったものの、1年間浪人したのにどこの大学にも合格できませんでした。浪人すればどこかには行けるだろうと思っていました。しかし現実は厳しかったのです。

 

 2浪目に入って、余計な思いが頭をめぐっていました。

 

 「現役で行った友達は、大学2年生になった。自分は浪人生。」

 「仮に自分が1年後合格したとしても、友達は大学3年生。自分は大学1年生。」

 「でももしかしたら、また合格できないかもしれない・・・。」

 

 毎晩床につくと、こんな他人比較を繰り返しているのでした。また、成績が思うように上がらないと、親の学歴や血筋のせいにしたこともありました。

 

 「きっと、親の学歴がないからだ。」

 「親戚にも大学に行った人がいない。」

 

 こんなことを床については毎晩考えているのでした。今思うと親や親戚に大変失礼なことだったと思いますが、当時はだめな自分を認識する視点がありませんでした。

 

 その他無駄な思いを続けていても、結局は成績は上がりませんでした。しかし、最終的にある思いに至りました。

 

 「自分はバカである。」

 

 それは自分を卑下しているというよりも、もっと自分の現状を認識しようという意思だったと思います。

 

 具体的にはシンプルな勉強をし始めました。例えば、予備校の数学授業で、ある問題の解説を聞いたとします。その後、自習室で解答を見ないで解きます。解けない場合は、一旦は解答を見ますが、最終的にはどんなに時間をかけてもいいので解答を見ないで解くということを繰り返しました。

 

 すでに授業でも聞いていて、解答を見て納得しているのにもかかわらず、何回も正解を見ないと解けないことがありました。

 

 「これが自分なんだ。」

 「これくらいやらないと理解できない自分なんだ。」

 

 そう思いながら、予備校に通い、自習室で毎日毎日繰り返しました。そのようなことの結果、模試の問題に対してよい感覚ができてきました。

 

 「これはこうやって解けばいいのでは?」

 「この問題は以前あそこで繰り返した問題と似ている」

 

 そして、成績も少しづつ上がってきたのです。

成長考察フレーム


 上記のストーリーの主なポイントをまとめると、次のようになります。

●状況

 ・1浪で大学に合格できなかった。浪人2年目に入った。(認識)

 ・現実は厳しい。(感情)

●出来事

 ・他人との比較。自責ではなく他責。(認識・前半)→そんなこと思っていても成績はあがらない。(知見)★

 ・自分はバカである。(認識)★

 ・現状を認識しよう。(認識・後半)

 ・正解を見ないで問題を解く。正解を見ず解けるまでやる。(態度・言動)

●結果

 ・問題が解ける感覚になった。うれしい。(感情)成績も上がりはじめた。(認識)

★:自分が特に重要だと思った「成長要素」

成長コメント


 「成長」とは、その人の「認識」「感情」「思考」「態度(姿勢)」「言動」「知見」の好ましい変化です。そのような観点で、成長コメントを書いてみました。

 ここでは特に「他人との比較(という認識)」→「自分の現状認識」と変化しています。この「認識」の変化こそ「成長」です。この「認識」が持てたことで、その後の「態度」や「行動」変わり、結果にも影響を与えています。